mattak's blog

人生を1ミリ進める

フリーランスになって変化したこと

こんにちは!

モバイルファクトリー Advent Calendar 2018 の14日目です. 昨日はhtk29さんの新米プロダクトマネージャとして学んだ3つの事でした。

本日は卒業した @mattak が担当します!

前置き

モバイルファクトリーには2012年に新卒入社、2018年までちょうど6年勤務していました。 そして今年の春からフリーランスに転向してお仕事しています。

フリーランスになってまだ時は浅いですが、自分なりに感じた変化などメモ程度に書いてみようとおもいます。 フリーランスエンジニアを考えているという人に何か参考になれば幸いです。

変わった点

どこでも働けるようになった

契約次第ですが、今はリモートで作業する機会がほとんどになりました。 自宅、コワーキングスペース、カフェ、空港など色んな場所で作業しています。

一時期GDCに参加するためSFに行っていたのですが、空港の待合室やAirbnbの宿先、カンファレンス会場などで作業して、なんだかできるやつっぽくてカッコいい!と感動したのを覚えています。

自宅作業がコスパは最強なのですが、どうしてもシャッキリしなくなってくるので、リフレッシュのために定期的にコワーキングスペースに出かけるなどしています。 あと、気をつけないとオフラインで全く誰とも合わなくなってしまうので、仕事仲間とランチなどで顔合わせするのがいい感じにバランスが取れる感じがします。

コワーキングスペースは、Yahoo LodgeやAWS Loftが気に入っていてオススメです。

作業リズムを意識するようになった

リモート & 何時に働いてもOKという状況に簡単になってしまうので、気をつけないと生活リズムが崩れていきます。

今はできるだけコンスタントに、9:00~10:00頃に作業開始、18:00~19:00頃に終了というリズムで続けられるように落ち着きました。

結果、会社に務めていたときとほとんど時間的な変化はないのですが、 サーカディアンリズムを考えるとこのくらいがちょうど良い感じがありました。

個人的な体感なのでなんともですが、10:00前にきちんと目を覚まして陽の光を浴びているか否かで、体調も気分もだいぶ変わるなーという発見がありました。

平日、休日の感覚がなくなった

周りがGWだろうが、3連休だろうが、わりと関係なく働いています。 働くタイミングをうまく調整して、土日に稼働して平日のどこかで休むなど、かなり柔軟にスケジューリングしていました。 (たまに声優ラジオで、「もうGWなんですねー、この仕事をしているとわからないけど」みたいな話を聞くんですが、こういうことなのか...!という体験ができました) 市役所や銀行など平日に行けたら助かる系のやつに、融通が聞く感じになったりしたのも良い点でした。

あとは、気をつけないと働きすぎてしまうので注意が必要です。 気づいたら毎日働いているという時期もけっこうありました。 毎日働くとだんだん調子が崩れてくるので、よくないです。

収入の意識が変わった

一言でいうと、会社員の頃には解禁されなかったパラメータ (労働時間、労働条件、労働内容の流動性など) が解禁されます。 基本的には、「給与を上げる」ことから「収入と支出をうまくコントロールする」ことに考えがシフトします。

会社員だと月の収入は安定しており、働く時間を増やしたり減らしたりしても、(もちろん残業分は増えますが) 劇的な収入の変化のタイミングは少ないとおもいます。 大きく収入がかわるタイミングは、概ね査定かボーナスになるとはおもいます。 会社員の頃の自分はかなり収入に無頓着で、正直にいうと給与明細を見るのは年に1度くらいでした。

一方でフリーランスは、労働時間、収入含め契約次第で多種多様に変化します。 仕事が切り替わるタイミングでは、収入ががっくり落ちる可能性もありますし、いっぱい働いた翌月はまとまって入ってきたりします。 実際に多い月と少ない月では2倍以上は売上に違いがでていました。 また支出に関しても納税のタイミングなどで、月次で大きく変動します。

やり方次第ではあるのですが、かなりボラティリティがある働き方です。 ただそのリスクを背負う分、働き方に自由度が増しますし、報酬にリスクプレミアムが付くのもいいところです。

また契約内容や労働時間は月単位でビビットに収入に反映されます。 はじめ不安に思うこともあったのですが、その分工夫しがいがあって楽しいというのが今の感想です。

契約方法は多様ですが、基本的に y=f(t) (t:労働時間、f:契約内容、y:売上) となるので、特に時間tに関する意識はシビアになりました。 きちんとかけた時間以上の価値を提供できているか? 無駄なことにリソースを割いてないか? もっと効果的な方法はないか? と反省する機会も増えました。

会社や組織に何か求めることがなくなった

人によっていろいろパターンがあると思うのですが、 1社に注力してもいいし、1週間で毎日違う会社の仕事をしても大丈夫です。 自分の場合は2-3社で並行に仕事を持つことが多く、このくらいがちょうどあっているなと感じました。

1社でのみ仕事をしていると、内部の非作業時間に取られる機会も増えてくるし、あまり会社員の頃と変わらなくなります。仕事切替え時の収入がなくなるリスクが大きくなるのも気になります。 また働く先が多すぎると、コンテキストスイッチにコストが掛かり単純に大変で、作業に対して必要なコミュニケーション時間の比率が増えてくる感じがしています。

2-3社で並行で仕事をするデメリットは、チーム作業の場合にフルコミットする人と時間的に同質の仕事をするのが難しくなる点。 メリットは組織を超えた情報のハブになれる(使っているツールやノウハウなど)、技術面で吸収効率がアップするなどだと感じました。

特に変わったなーと思うのは、複数の現場で同時に仕事をすると、会社や組織に関してなにか期待する機会が減り、より客観的に見られるようになったという点です。

体調管理に気を使うようになった

体が資本で、健康が超重要になりました。 例えば風邪をひいたり病気をしても、特に誰も守ってくれず、働かなければ収入もなくなります。 有給なんてものも当然ないです。

何冊か本を読んで正しい知識をつけ、食事と運動にはかなり気を配るようになりました。 どちらも体調や気分、やる気に影響を与える重要な要素だなーと感じています。

今のところはなんとかいいリズムで継続できているように思います。

作業集中時間が増えた

組織に属しているわけではないので、目標面談や週次定例、その他MTGなどの非作業時間がスッパリなくなりました。 もちろん定期的にすり合わせや振り返り、情報共有の機会みたいな場面もあります。 ただ全体的にコーディング含めた作業に集中している時間が増えました。

作業環境を好きに選択できるというのも、けっこう大きいです。 自分にとってベストな場所、設備、働き方を追求できます。

会計知識がついた

個人事業主になり、確定申告する必要性が出てきたので最低限の経費科目や税金まわりの知識を勉強しました. 勉強する上で、P/L、BL、キャッシュフロー計算書、限界利益の考え方などもある程度は理解できるようになりました。

会計知識が高まったおかげか、気になった企業の決算書を読むようになり、多少の経済知識が増え、資産運用面でもいろいろ勉強したりするようになりました。

おわりに

長文読んでいただいてありがとうございました! 他にも得た学びや変化はいろいろあったのですが、このくらいで。。

まるで自分ひとりでうまくやったかのように書いてしまいましたが、いろんな方に相談にのってもらい、手助けしていただいて、今はなんとかフリーランスとしてやっていける形になりました。 本当にありがとうございます。

リスクも大きく、1年後に何をやっているのか検討も付きませんが、その分ワクワクしてチャレンジできる今の働き方がわりと気に入っています。 確定申告まで終えて一人前なので、この調子でなんとか頑張っていきます!

明日は、@1derful さんです!